クレジットカードの支払方法の中に、「リボ払い」があります。テレビコマーシャルなどで名前は聞いた事はあっても、どういったものなのかはわからないという方も多いのではないでしょうか?ここでは、リボ払いの仕組みやメリット・デメリットなどについて解説します。
リボ払いとは?
正式名称を「リボルビング払い」といいます。利用金額に関係なく、毎月の支払金額を一定にするという仕組みです。
・分割払いとの違い
月々の支払を分割するというのは分割払いと似ていますが、仕組みは全く違っています。違いは「毎月の支払金額」「支払回数」「手数料」が挙げられます。「毎月の支払金額」は、リボ払いが毎月一定の支払金額であるのに対して、分割払いは支払回数によって支払金額が変動します。「支払回数」は、リボ払いの場合は支払残高によって変動するのに対して、分割払いは選択した回数によって変動します。「手数料」は、リボ払いの場合は必ず発生するのに対して、分割払いの場合は3回以上の支払回数の場合のみ必要となります。
・返済方式
定額方式と残高スライド方式の2つが挙げられます。定額方式は、毎月の支払金額を一定にするものです。例えば、上限を5万円と決めた場合、残高が20万円でも30万円でも、毎月5万円ずつ支払います。それに対して、残高スライド方式は、支払残高によって毎月の支払金額は変わります。例えば、支払残高が10万円以下であれば毎月1万円、10万円~20万円未満までは2万円、20万円~30万円は3万円というように、支払金額がスライドしていきます。
リボ払いの利用方法
・リボ払い専用のクレジットカードを発行する
リボ払い専用のクレジットカードがあれば、実際にカードを利用する際に一括払い、もしくは分割払いを選んだとしても、自動的にリボ払いになります。
・クレジットカードの申し込みの際に申請する
カード会社にもよりますが、クレジットカードを申し込む際、最初から支払方法をリボ払いに選択できる場合があります。この時に設定しておけば、全て自動的にリボ払いとなります。
・買い物の時に選択する
買い物の際、店頭であれば支払方法を店員さんに聞かれることがありますし、ネットであれば選択欄が出ることがあります。この時にリボ払いを選択することができます。
・カード会社への支払の前に変更する
一括払いや分割払いを選択して買い物をしていたとしても、選択後にカード会社のアプリやウェブサイトで支払方法をリボ払いに変更することができます。
リボ払いのメリット
・支出の管理が楽になる
毎月の支払金額を一定にすることができるので、例えば、家電の買い替えが必要になった、家や車の一部が破損したため修理が必要になった場合など、急に高額な支出が発生した場合でも、引き落とし金額は一定なので、無理せず返済していくことが可能です。
・繰り上げて返済をすることが可能
リボ払いは毎月一定の金額を支払うというものですが、手元資金に余裕がある場合は、繰り上げて支払うこともできます。そうすることで、余計な手数料を削減することができます。資金に余裕がないときはリボ払いで支出を抑え、余裕があるときに繰り上げ返済できるというのも大きなメリットの1つです。
リボ払いのデメリット
・支払残高が把握できず、使いすぎる可能性がある
毎月の支払金額が一定になるので、支払を気にすることなく買い物をしすぎてしまうケースがあります。支払残高が把握できず、支払が長期化してしまうことも考えられます。
・手数料が発生する
支払残高に伴う手数料が発生してしまいます。カード会社によって異なりますが、一般的には15.0%で設定されていることが多いです。
まとめ
リボ払いは毎月の支払額を一定にすることができ、上手く利用することができれば家計管理を楽にできる便利な支払方法です。デメリットを把握したうえで、自分に合った使い方をしましょう。